Femtech Fes! Online! 「妊活を支えるFemtech + Mentech 〜ふたりの妊活〜」


近年様々なFemtech & Mentechプロダクトが世界の市場に登場しています。なかでも不妊や妊よう性に関するプロダクトは大きな割合を占め、妊活の現状をどう変えていくのか注目を集めています。


第8回目となるFemtech Fes! Online! では「妊活を支えるFemtech + Mentech 〜ふたりの妊活〜」をテーマに、自宅で精子をセルフチェックできるサービス「Seem」事業責任者の入澤諒さんをゲストにお招きし、国内外の妊活事情を紐解きました。


日本ではおよそ5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療※を受けた経験があり、その割合も年々増加してきました。※FET周期、ICSI周期、IVF周期




しかし、ほとんどの不妊・妊活に悩むカップルの場合、先に医療機関を受診するのは女性が圧倒的に多いのが現状です。WHO(世界保健機構)によると、不妊の原因の半分以上は男性にありますが、男性の当事者意識は未だに低い傾向にあります。原因としては、妊活・不妊治療のフローの中で男性が参加するタイミングが遅いこと、女性の身体や妊娠の仕組みについて触れる機会が少ないことなどが考えられます。



妊活・不妊治療の流れの例
【自己流妊活(~1)→タイミング法(半年:~30万円)→人工授精(半年:60~70万円)→体外受精/顕微授精(2~3年:130~170万円)※】
※日本での不妊治療は保険適応外(自由診療)のため、価格は医療機関ごとに設定されています




妊活におけるジェンダーギャップについて、いくつかのキーワード(ストレスの感じ方の違い、プレッシャー、ミス・コミュケーション、妊活への積極性…)をもとに話し合うと、「モチベーションにギャップを感じる」「自分の身体のタイムリミット、時間に対する焦り」「妊活を始めるタイミングでのコミュニケーションが難しい」などの声が挙がりました。



イベント後半では妊活に役立つFemtech & Mentechプロダクトの事例をいくつかご紹介しました。


Inne:唾液からホルモンレベルを測定する、次世代の「デジタル避妊」プロダクト。自然避妊を望んでいる人、妊娠を望んでいる人両方が使用できるデバイス。

Kegg / Lady Thechnologies Inc.:おりものの状態から妊娠しやすい時期を割り出すデバイス。排卵日や妊娠しやすい期間が最大7日前にわかる。

Peanut:ママ友を探せるアプリから、妊活をしている女性向けの「peanut TTC(=trying to conceive)」サービスがローンチ。男性向けも検討中。

Expectful:妊活、妊娠、産後ステージに合わせた瞑想(メディテーション)アプリ。脳や卵巣からのホルモン分泌を加速させることで妊活をサポート。

Dadi:自宅で精子検査と精子凍結保存が可能なサービス。若い独身男性向けにデザインされていることが特徴。「将来自分は子どもを持てるのか?」男性主体で将来の子ども作りを考えることが可能。

Sperm.fit:男性向けの不妊に特化したオンライン・対面コンサルティング。不妊を含め、自分の健康課第について話しにくいと感じている男性のためのカウンセリング。

Seem:アプリとキットでできる精子のセルフチェック。専用の顕微業レンズとスマホのフロントカメラで精液の動画を撮影し、アプリで精子の濃度と運動率を測定。



Femtech & Mentechプロダクトによって、自分やパートナーのカラダについてきちんと理解することはもちろん、パートナー以外からのサポートも受けやすくなることが期待されます。一方、パートナーとの妊活にうまく取り組めないと感じている人の中には、相手との共有の仕方に課題を抱えていることも多々あります。SNS上では以前「男が作る、夫婦のための不妊治療バイブル」として、妊娠の仕組みから助成金制度まで、不妊治療に関するあらゆる情報をまとめた資料が公開され話題を呼びました。


避妊法に比べても、情報が少なく触れる機会が少なかった妊活・不妊について取り上げてきましたが、今後は妊活とセクシャルウェルネスをつなぐフェムテックが登場することも望まれます。また、子どもを持つことを望む様々な立場の人に、未だ顕在化していないニーズがあるなど、Femtech & Mentechの可能性を感じた回でした。


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