Femtech Fes! オンライン Vol.7「Femtech産業の可能性とチャレンジ」



生物学的女性のウェルネス課題は未だタブー視される傾向が強く、世界的な投資額もヘルスケア分野全体の約1.4%にとどまっています。また、ヘルスケア専門のキャピタリストであっても、Femtechへの投資経験があるのは約20%であると言われています。


今回は、15th Rock VenturesのFounder & General Partnerの中島徹さんと、Femtech市場での事業拡大を目指している株式会社ウツワ代表取締役のハヤカワ五味さんをゲストにお招きし「Femtech起業家が抱える悩みや課題」「投資家から見たFemtech市場の可能性」などに迫りました。


Femtechは、2012年ごろに誕生した新たな産業です。全世界での投資額はこの7年間で約750億円までに成長し、2025年の市場規模は約5兆円以上と予想されています。イベントでは、以前fermataが公開したマーケットマップをもとに、国内外のFemtech 市場の現状を共有し、グローバルに展開している海外のスタートアップについて伺いました。




まずは、中島さんがFounder & General Partner を務める15th Rock Venturesの紹介から。15th Rock Venturesは、Deep TechとITの分野で日本、シリコンバレー、欧州、アジアなどグローバルでの投資経験が豊富なジェネラルパートナーに加え、日本での起業家としての経験を積んだエキスパートがベンチャーパートナーとしてバリューアップをサポートするチームを構成しています。「Human Augmentation(人間拡張)」と呼ばれる、AI、ロボティクス、エレクトロニクス、AR/VR、ブレインマシンインターフェース等の技術を複数組み合わせた領域で、グローバルでスタートアップ投資を行なっています。

HP: https://www.15th-rock.com/



15th Rock Venturesに加えて、大企業の人材を出向/研修で受け入れ、グローバル規模のインパクトをもたらすスタートアップ創出と育成を行う兄弟組織、Spirete株式会社も運営されています。 HP: https://www.spirete.com/


ここで、15th Rock Venturesや中島さんがこれまで投資されてきたスタートアップ企業をご紹介いただきました。


Bloomlife: 陣痛をモニタリングするのウェアラブルデバイス。妊婦のお腹に付けたパッチから、子宮収縮の動きや胎児のキックの回数を感知し、陣痛が起こるタイミングを計測できる。ビックデータの解析で、将来は出産予定が時間単位でわかるようになるかもしれない。 HP: https://bloomlife.com/


Onera Health: ベルギーの先端半導体およびナノテクノロジーにおける研究機関のInteruniversity Microelectronics Centre (IMEC社)のスピンオフ事業。睡眠無呼吸症候群などの睡眠障害時に、病院で検査しなければならないモノが、自宅で簡単に検査可能になる小さなデバイス。 HP: https://www.onerahealth.com/


海外のFemtech起業に投資した日本のベンチャーキャピタリストは、もしかしたら中島さんが初めてかもしれないというAmina。Femtech 市場への興味は着々と高まっているものの、日本におけるFemtech 市場への投資はまだまだ伸び悩んでいます。



後半では、Femtech 市場の可能性とチャレンジに関する幾つかのトピックを、起業家/投資家の視点からお話しいただきました。Femtech企業は投資されにくいと言われている点について、「Femtech企業が投資されづらいのではなく、女性起業家のシードラウンドがしづらい」と五味さん。


新規ビジネスのスタートアップ期に(プロダクトのない段階で)行われる資金調達は、元々資金調達が非常に難しい段階である。その上、ベンチャーキャピタリストはほとんどが男性ばかりで、投資家側に女性が少ない現状から、同性で話がしやすい男性起業家の方が、どうしても選ばれやすいというバイアスがあるようです。

一方で、当事者ではないビジネスへの投資はこれまでも行われてきました。ユーザーでない投資家からもFemtechビジネスに対するフラットな評価がされることを期待します。


また、国内のFemtech業界について、「社会活動としての企業が多く、数字を疎かにしている印象を受ける」とお二人は指摘します。ソーシャルインパクトを求めるだけでなく、ビジネスとして持続的に成立させることが、今のFemtech起業家には求められているのかもしれません。


fermata グループ でも、起業家コミュニティとユーザーコミュニティを繋げる新しいファンドの形として、アイデアやソリューションをサポートできるよう模索していきたいと思います!


Femtech Fes! オンラインは今後も開催予定です。どうぞよろしくお願いします!


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