Femtech Fes! オンライン Vol.6「オンライン処方&ピル」


F凄まじい勢いで進化していくヘルスケアのデジタル化。日本でも確実に診療や処方のオンライン化が進んでいます。低用量ピルや緊急避妊薬のオンライン処方が国内で一部許可されたというニュースをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、ご自身もピルのオンライン処方サービスの展開を検討されている、株式会社ウツワのハヤカワ五味さんをゲストにお招きし、オンライン処方&ピル事情を紐解いていきます。


オンライン診療・処方の基本知識



オンライン診療とは、遠隔医療のうち、医師-患者間で診察、診断、処方等を含む医療行為を行うものを指します。日本では、2018年3月に診療報酬が加算され、オンライン診療を保険診療内で行うことが可能になりました。

初診は対面で行うことや対象疾患の制限など、様々な条件が定められているオンライン診療。診療可能な医療機関の数は、これまで1000件程度に留まっていました。しかし、新型コロナウィルス拡大の影響もあり、2020年4月末時点には1万施設以上に急速に拡大されました。


▼電話・オンライン診療、1万1739施設で実施

https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/765380/


経口避妊薬(ピル)の基本知識


経口避妊薬(ピル)は、1960年代にアメリカで開発されました。日本ではOC(避妊用ピル)、LEP(低量量ピル、月経困難症用)、EC(緊急避妊用)と分けられていますが、グローバルではこの3種をまとめてOCと呼ぶ傾向にあるそうです。

イベントでは、国によってピルがどのように提供されているかわかるサイトで、参加者も交えて各国のピル事情を探りました。



▼Global Oral Contraception Availability

http://ocsotc.org/world-map/


異なるアクセス状況の背景には、その国の文化や歴史、医療制度(Health System)が大きく関わっています。医療制度を運営している主体や方式を比較して、各国で重視されている点(安全性、必要性、有効性、効率性、アクセス性など)やそれぞれのメリット/デメリットを学びました。


日本で展開されているオンライン診療・処方サービスもご紹介しました。

スマルナ https://sumaluna.com/

sai+ https://sai.clinicfor.life/




一方、簡易さのみを求めたオンライン診療サービスの利用には懐疑的だというハヤカワさん。イベントの最後には、日本国内の婦人科検診受診率の低さ(※)を指摘し、女性特有疾患(子宮頸がんや子宮内膜症など)の例を挙げ、対面での受診の大切さもお話しいただきました。


日本における定期受診率:
婦人科 :20%
女性特有がん検診:40%
(欧米では70〜80%以上)
出典:日本医療政策機構 「働く女性の健康増進調査 2018」 (2020/05/15)


日本国内のピル普及率、婦人科検診の受診率の低さには、様々な理由があります。「予防のために来院する感覚が一般的でない」「婦人科が必須の定期検診項目に入っていない」「産婦人科医という名前がハードルをあげているのではないか」など、コメントでも活発な議論が行われました。厚生労働省や病院がこの状況をどう捉えているか知ることも、考えの一助になります。私たち一人ひとりの意識を高めていくことが大切だと感じた回でした。


時間の都合上イベント内でお答えできなかった質問には、答えられる範囲で後日回答させていただきます。

Femtech Fes! オンラインは今後も開催予定です。どうぞよろしくお願いします!


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